エミネンス高輪台

鬼灯と書いて、ほおずき。
酸漿とも書く。

子供の頃、ほおずき笛で遊んだ。
橙色の小さな実。
ヘタの部分に穴を開け、楊枝で果肉や種をほじくり出す。
これが案外難しい。
薄い皮を破らないように、ゆっくり慎重にやらなければならない。

教えてくれたのは母親だった。
風船状になったほおずきを口に含み、器用に音を出した。
笛と呼ぶほどきれいな音ではないが、子供にしてみれば中々魅力的な楽器だった。

ようやく完成しても、鳴らすのにも技がいる。
子供のボクが上手く鳴らすことが出来たかどうかは覚えていない。
楊枝で掻き出しながら口に含んでみたほおずきの果肉が、酸っぱくほろ苦かったことだけが記憶に残っている・・・。 エミネンス高輪台のサイト